「ゲームばかりして勉強しない」「やめさせようとすると怒る」「兄弟でケンカが始まる」…
そんなゲームにまつわる悩み、ありませんか?
近年、スマホ・タブレット・ゲーム機の普及で、子どもたちは日常的にゲームと関わるようになりました。でも、親としては「どこまで許すべき?」「やめさせ方がわからない」と戸惑うことも多いですよね。
この記事では、実際に筆者の家庭で行っている「ゲーム時間のルール作り」と「トラブル回避のコツ」を紹介します。
なぜ子どもはゲームに夢中になるのか?
まず、子どもがなぜこんなにもゲームにのめり込むのかを理解することが大切です。
- ✔達成感がある:ステージクリアやポイントで達成感を得られる
- ✔仲間との共通話題:友達とゲームの話で盛り上がれる
- ✔暇つぶしになる:時間があるとつい手に取ってしまう
このように、子どもにとってゲームは「楽しい」「認められる」「つながれる」大切なツールなのです。
トラブルが起こる原因は「ルールの曖昧さ」
親子間のトラブルで一番多いのが、「やっていいのか悪いのかわからない」「急に怒られる」という不満。
つまり、トラブルの多くは、最初にルールが明確になっていないことが原因です。
よくあるパターン:
- ・「1時間までね」と言ったのに守らない
- ・ゲームを途中で取り上げて逆ギレされる
- ・兄弟で交代しない・時間の奪い合い
これを防ぐには、家庭ごとの「ルール」と「守れなかった時の対応」を決めておくことが大切です。
わが家のゲームルール:6つの基本
わが家では、以下のようなルールを設定しています。
- 1日1時間まで(休日は2時間まで)
- ゲーム前にやるべきこと(宿題・お手伝い)を済ませてから
- タイマーを使って自分で管理
- 守れなかった日は翌日ゲーム禁止
- 週1回はゲームの「お休み日」
- 新しいゲームを買うときは家族で話し合う
これを紙に書いて、冷蔵庫に貼っておくと効果大!視覚化することで子どもも納得しやすくなります。
トラブルを減らすために心がけていること
ルールがあっても、完全にケンカや反発がゼロになるわけではありません。以下のポイントを意識しています。
① 親が感情的にならない
ゲームをやめない子にイライラして大声を出すと、ますます反発されます。落ち着いた口調で「約束だから、次はできるようにしようね」と伝えるようにしています。
② 「やめ時」を事前に伝える
「あと10分で終わりだよ」と、事前に声をかけておくと、切り替えやすくなります。
③ 選択肢を与える
「今やめるか、5分だけやってそのあと2日禁止か、どっちがいい?」など、子どもに選ばせると納得して行動します。
使ってよかったアイテム3選
① 子ども用タイマー(デジタル)
子どもが自分で時間管理する第一歩に。操作が簡単で見やすいデザインが◎
② ブルーライトカット眼鏡
長時間ゲームで目が疲れやすい子に。親も安心できるアイテムです。
③ ゲーム用キッチンタイマー付き収納BOX
時間を設定すると自動でロック。終了後に自然とゲーム機を片づける習慣がつきます。
ゲームとうまく付き合うために親ができること
ゲームを「悪」と決めつけるのではなく、どう向き合うかがこれからの親の役割です。
子どもがどんなゲームをしているかを知り、「それ面白い?」「どんなキャラがいるの?」と興味を持って関わることで、子どもも自然とルールを受け入れてくれるようになります。
そして、「ちゃんと守れたね!」「自分でやめられてえらいね」とできたときに褒めることが、何よりも効果的です。
まとめ:家庭ごとのルールが「ゲームストレス」を減らす
ゲームとの付き合い方は、家庭の数だけ正解があります。
でも共通して言えるのは、「最初にしっかり話し合って、親子で納得したルールを決めておく」こと。
感情的にならず、子どもを信じて任せながら、必要なときはしっかり介入する。
そうすることで、ゲームが原因のケンカやトラブルは確実に減っていきます。
ゲームも育児も、ちょっとした仕組み作りでずっとラクになりますよ。
ゲームが子どもに与える「良い影響」も見逃さないで
「ゲーム=悪いもの」という印象を持っている親御さんも多いかもしれません。ですが、ゲームには意外と良い影響もあります。
- ・集中力がつく:目標に向かって集中する経験ができる
- ・問題解決力が鍛えられる:クリアのために工夫する思考力が育つ
- ・英語・歴史などの知識に触れる機会もある
特にRPGや育成系ゲームなどは、計画を立てて進めたり、協力して戦ったりと、思考力や協調性を養う面もあります。
大切なのは「目的」ではなく「使い方」。時間や内容を親子で見直せば、ゲームは学びのきっかけにもなるのです。
兄弟・姉妹でゲームを共有する場合の工夫
ゲームの取り合いで毎日のようにケンカが起こる…そんなご家庭も多いのでは?
兄弟姉妹で1台のゲーム機を共有する場合、以下の工夫がおすすめです。
① タイマーで交代時間を明確に
「1人15分ずつ」など明確に決めて、タイマーをセット。子ども同士が納得しやすくなります。
② 曜日や日替わりで交代制に
「今日はお兄ちゃんの日」「明日は妹の日」と曜日ごとに交代すれば、スムーズに譲り合えます。
③ どちらかが見る専門に回る日を作る
「交代しない日」は観戦専門として参加することで、不満を抑えつつ仲良くプレイできます。
ゲーム時間の管理は「自立心」を育てるチャンス
時間を決めて守る、という習慣は、子どもの自己管理能力にも大きく影響します。
親がガミガミ言いすぎず、「自分で管理してみようか」と任せることで、子どもは責任を意識し始めます。
もちろん最初は失敗することもありますが、それを一緒に振り返って「じゃあ明日はどうする?」と考えることが、成長につながります。
ルールを「押しつける」のではなく、一緒に作って一緒に守るという姿勢が大切です。
保護者が知っておきたい最新のゲーム事情
最近では、インターネットを通じて他人とつながるオンラインゲームも増えています。
① 課金問題
知らないうちに高額課金してしまうケースもあるため、事前にパスワードロックやファミリー設定を行いましょう。
② チャット機能
知らない人とのやり取りには注意が必要。チャット制限機能をONにする、または保護者が内容を把握できるようにしましょう。
③ ゲームの年齢レーティング
CEROレーティング(A=全年齢、B=12歳以上など)をチェックして、適した内容か判断しましょう。
ゲームは楽しみながらも、危険から子どもを守る知識を親も身につけておくことが必要です。
家庭の雰囲気がゲームの「質」を決める
意外に見落とされがちなのが、家庭の雰囲気です。
親がゲームに対して強く嫌悪感を持っていると、子どもは隠れてやるようになったり、嘘をつくようになってしまうこともあります。
逆に、親が「いいね!それ面白そうだね」と関心を持つと、子どもも安心してルールを守ろうとします。
ゲームは家族の距離を縮めるツールにもなり得るのです。
家族みんなで楽しむ「ゲームの使い方」もあり
ゲームは一人で黙々とやるだけでなく、家族みんなで楽しむ時間にも使えます。
例えば:
- ・週末は家族でマリオカート大会!
- ・おばあちゃんと一緒に脳トレゲーム
- ・親子でクイズやパズルゲームに挑戦
こういった「一緒に楽しむ経験」は、子どもにとっても深く記憶に残る家族の思い出になります。
まとめ:子どもとゲームの「良い距離感」を見つけよう
子どものゲーム時間に悩むのは、今や当たり前。でも、向き合い方ひとつで、家族の関係も、子どもの成長も大きく変わります。
ルールは家族で話し合いながら作るもの。押しつけるのではなく、子どもと「納得して決めたこと」を守っていくことがポイントです。
ゲームとの付き合い方を見直すことは、家族の関係や生活全体をより良くする第一歩。
今日からできる一歩を、ぜひ試してみてください。
あなたのご家庭でも、今日からゲームとの“ちょうどいい距離”を見つけてみてくださいね。
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